CD-ROMドライブ等の交換

PCに内蔵されているCD-ROMやDVD-ROM、CD-R/RWなどのATAPI (AT Attachment Packet Interface)対応ドライブは、マザーボード上のIDE(E-IDE)インタフェースに 接続されています。
ハードディスクの交換・増設の項でも述べたように、一般的なマザーボードには2系統のIDEインタフェースが用意され、それぞれに2台ずつの最大4台まで補助記憶装置(外部記憶装置)が接続できます。
IDEインタフェースに接続するドライブは、ハードディスク以外に光学ドライブが一般的です。現在販売されているPCに装備されている光学ドライブはDVD-ROMかCD-R/RWが一般的で、DVD-R/RWやDVD+R/RWなどを装備するものも増えており、CD-ROMを装備しているのは超低価格製品に限られてきました。
DVD-ROMにしてもCD-R/RWにしてもCD-ROMは読めますし価格も安くなったので気軽に交換または増設することができます。設置に際してはハードディスクの場合同様、ドライブのMaster/Slaveを設定する必要があります。また、一般的にはハードディスクと光学ドライブを別系統のIDEインタフェースに接続するほうがよいといわれています。つまりデータ転送速度の高いドライブ群と低いドライブ群を分けるということです。
以上はタワー型やデスクトップ型の場合です。

基本的にはノート型でも光学ドライブの交換は可能です。メーカによっては光学ドライブ部分が簡単に取り外し可能で、オプション品としてDVD-ROMやCD-R/RWなどを提供しているところもありますので、該当する場合はそれを利用してください。
そうでない場合、光学ドライブの交換には相当なスキルと以下のようなリスクを覚悟する必要があります。
筐体の分解のやりかたはマニュアルにない
利用者は分解しない前提になっています。
薄型光学ドライブの仕様が不明確
入手できる薄型光学ドライブは基本的にOEM製品のため仕様が明確でありません。特にMaster/Slave/Cable Selectを設定するスイッチがなく、内部でどれかの状態に固定されているものが多いようです。したがって、必ずPC本体の仕様と一致するとはいえず、やってみないとわからないという状態です。場合によっては接続しても認識されないこともあります。
筐体の色・形状とベゼルの色・形状が合わない
写真を見てください。これはまだましな例ですが、この位の覚悟は必要です。