PCの形状と拡張性

PC(パソコン)にはいろいろな形がありますが、タワー型、デスクトップ型、ノート型に大別でき、さらにタワー型はフルタワー型、ミドルタワー型、マイクロ(ミニ)タワー型、スリムタワー型に分けられます。
最近のメーカ製PCの主流はノート型とスリムタワー型で、小さくて場所を取らないものがトレンドです。
しかし拡張性や延命の容易さからいうと、マイクロ(ミニ)タワー型以上のタワー型、デスクトップ型が勝ります。
それぞれの内部はこのような感じです。


ミドルタワー内部は十分な余裕があるのに対して、スリムタワー内部はぎゅうぎゅう詰めになっています。デスクトップ内部はその中間です。ノート型に至っては指の入る隙間もありません。
すなわち、ミドルタワー型ではハードディスクなどのドライブ類や拡張ボード類の増設や交換が容易なのに対して、スリムタワー型ではドライブ類の増設は不可能で拡張ボード類の増設もわずかしかできません。さらにいうとドライブ類の交換は可能ですが、隙間なく組み立てられているので着脱が容易でありません。よく構造を観察してからでないと壊してしまう恐れさえあります。
ノート型の場合、通常はハードディスクの交換、メモリの増設のみ可能です。

各PCでできること

ミドルタワー型
ドライブ類の交換・増設
拡張ボード類の増設
メモリの増設
CPUの交換
マザーボードの交換
電源ユニットの交換
デスクトップ型
ドライブ類の交換・増設
拡張ボード類の増設
メモリの増設
CPUの交換(電源ユニットとの干渉に注意)
マザーボードの交換(レイアウトによっては電源ユニットやドライブ類と干渉する可能性あり)
電源ユニットの交換
スリムタワー型
ドライブ類の交換(増設不可)
拡張ボード類の増設
メモリの増設
CPUの交換(クーラーのサイズが大きくなる場合、他部品と干渉する可能性あり)
ノート型
ハードディスクの交換
メモリの増設
以上のように、ミドルタワー型の場合何でもありです。気に入ったケースを選べば中身を換えて使い続けることが可能です。
デスクトップ型の場合もほぼ同様ですが、少し狭いので他の部品との位置関係に注意する必要があります。
スリムタワー型の場合、CPU交換は可能ではありますが、より高速のCPUにした場合、発熱量が増加し排熱が追いつかず熱暴走することや、電源の容量が小さいため動作不安定になることもあります。
またメーカ製PCの場合、タワー型やデスクトップ型でも、ケースやマザーボードの形状などが特殊になっていて、市販のマザーボードを取り付けられない場合があります。