アナログモデムでのダイヤルアップ接続

NTTの加入電話回線(アナログ回線)を利用してインターネットにアクセスします。
当然ISDNのアナログポートを利用することもできます。
モデム(MODEM:変復調装置)と呼ばれる機器がPCに組み込まれています。これをモジュラケーブルで電話のモジュラジャックに接続して使用します。
 

 
ブロードバンド全盛の最近では、前時代的なアクセス手段だと軽視される傾向がありますが、どこに行っても利用できる確実性の高い方法です。出張先や旅行先でもほぼ確実に利用できるので、モバイル環境では捨てがたい魅力があります。
また、ADSLや光ファイバなどのブロードバンド環境にあっても、これらに障害が発生し利用できない場合などは有効なバックアップ手段です。電話が不通という状況は震災等でもなければ考えられません。
しかし、その通信速度たるや数十kbpsに過ぎません。最新のアナログモデムの通信規格(V.92やK56flex)でも通信速度の最大値は56kbpsですが、これも理論値で実際には40〜50kbpsがせいぜいです。メールの送受信には十分ですがホームページの閲覧には力不足です。
また、ダイヤルアップ接続は必要に応じてインターネットにアクセスすることになりますので、ADSL接続や光ファイバ接続のように常時接続形態ではありません。つなぎっぱなしにすることはできますが、時間で課金される通話料金では現実的ではありません。
常時接続を行うのであれば、ISDNでのフレッツ・ISDN、ADSL、CATV、光ファイバなどの中から利用可能なサービスを選んで下さい。