LANの形態

LANの構成方法に以下の二つの方式があります。
小規模のLANではピア・ツー・ピア方式で十分な場合がほとんどです。

1.クライアント・サーバ方式(Client-Server)

LAN全体を管理したり、共有資源(ファイルやプリンタ等)の提供・管理を行うコンピュータをサーバと呼びます。
これに対してクライアントは、サーバの管理下で共有資源を利用するコンピュータです。
この方式では厳密なセキュリティ管理も可能で、サーバ用のOSには専用のものを使用します。
クライアント側のOSはWindows 98やWindows Me等PCにあらかじめインストールされているOSも利用できますが、セキュリティを重視するのであれば専用のOSを利用することになります。
専用OSの必要性や運用には専門知識が必要なことから、数台規模の小規模LANで採用するメリットはあまりありません。



2.ピア・ツー・ピア方式(Peer-to-Peer)

LAN上の各PCはそれぞれが対等の立場です。
各PCがサーバにもなれるしクライアントにもなれるという状況です。
LAN全体を管理するコンピュータはありません。
この方式では専用のOSを導入する必要はなく、Windows 98やWindows Me等PCにあらかじめインストールされているOSを利用します。
PCが2台以上あるなら、ピア・ツー・ピア方式のLANを組むことで、ファイルの共有やプリンタの共有ができて便利です。
必要機材も安価で、設定方法も簡単(クライアント・サーバ方式と比較し)ですので、初級者でも取り組めます。