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IP電話導入の顛末

フレッツ・ADSL モア 移行経過

2001年11月からフレッツ・ADSL 1.5Mを利用中。局舎からの距離はNTTのデータベースに登録されておらず、近隣の電話番号をいろいろ入力して調べた結果、2.8km〜3.2kmの間であろうと推定される。局舎からの直線距離は2kmなのでこの位が妥当なのではと思う。
伝送損失はN-IIモデムでの計測値で40dB、リンク速度は紆余曲折はあったが現在フルリンク(1536kbps/512kps)、実効速度はMTU、RWINを調整して1.32Mbps(最速表示)となっている。リンク切れもなく非常に安定して稼働している。
途中、8Mサービスの対象地域にもなったが、上記伝送損失を考慮すると速度向上は望めそうもなかったので見送った。
他回線事業者のサービス状況は、現状でYahoo!BB、トーカイ・ブロードバンド・コミュニケーションズのサービス地域にはなっているものの、アッカ・ネットワークス、イー・アクセス、平成電電のサービス地域にはなっていない。ISPはASAHIネットを長らく使用しているので乗り換えの意志はなく、ASAHIネットのサービスメニューにトーカイ・ブロードバンド・コミュニケーションズの12Mが登場した時点でフレッツ解約も検討したが、同一ISPでも同日移行は難しそうなので断念。
フレッツ・ADSL モアの予約ができる状態になったので9月30日に取り敢えず予約を入れた。

2002年12月3日

かねて予約のモア、NTTより「工事ができるようになりました」との連絡が入る。ちなみに私の地域は12月10日以降のサービス開始予定。
この日は116に電話できず。

2002年12月4日

116で切り替え正式申し込みを行い、工事は12月12日を指定。この日は妻の誕生日でもあり験を担ぐ。
電話を切った後、モデムをレンタルにするか買い取りにするかの話が全く出なかった(1.5Mはレンタル)のに気付き、売りつけられては大変と再度116に電話して確認。レンタルで手続きしましたとのことで一安心。モデム到着は12月9日予定とのこと。
新MNIIモデムの芳しくない評判やIP電話の動向等を考慮すると、9800円と安いMNIIモデムでもレンタルが正解と確信している。

2002年12月7日

早くもMNIIモデム到着。ちょうど週末なので旧N-IIモデムといろいろ比較実験ができる。
MNIIモデムではPC直結状態で簡単にモデムの管理画面にアクセスできるので大変便利。(N-IIモデムではDIP-SW変更後の再起動が必要)
両モデムでの回線状態の違いは下記の通りで、下り損失が44dBに増大しているのは、予想していたよりも小さく一安心。
リンク速度も上り下りともフルリンクの状態は変わらず。
モデムの回線状態確認方法は こちら 
   N-II MNII
下りリンク速度(kbps) 1536 1536
下り線路損失(dB) 40 44
下りインターリーブディレイ(ms) 18 8
下りインターリーブデプス 8 8
下りノイズマージン(dB) 5 5
上りリンク速度(kbps) 512 512
上り線路損失(dB) - 14
上りインターリーブディレイ(ms) 19 8
上りインターリーブデプス 4 4
実効速度の比較。使用PCはGateway SOLO3150 (CPU:Celeron366MHz MM:160MB OS:Win2k・SP3)、MTU:1448、RWIN:18304(MSS*13)
モア移行前の1.5Mの状態で両モデムで違いが出るのか実験。実効速度の計測は、フレッツ・スクェア、speedtest、rbbtodayにて実施し、複数回計測したものの平均値を記載。
   N-II MNII
フレッツ・スクェア 1274kbps 920kbps
speedtest 1.31Mbps 1.31Mbps
rbbtoday 1.3Mbps 1.31Mbps
なぜかMNIIモデムのフレッツ・スクェアでの計測だけ著しく低速になってしまう。これは時間帯に関係なく発生しており、どうもRWIN値調整不良時の速度低下現象に似ていると思い、MNIIモデムでフレッツ・スクェアだけに絞りRWIN値を調整してみた。
RWIN値 MNII実効速度
11264 (MSS*8) 1280kbps
14080 (MSS*10) 1278kbps
15488 (MSS*11) 1277kbps
16896 (MSS*12) 1280kbps
18304 (MSS*13) 920kbps
19712 (MSS*14) 973kbps
このようにちょうど設定していたMSS*13から著しく低下する結果となった。N-IIモデムの場合では、MSS*13で最速になっていたのでこの値に設定していたが、MNIIモデムの場合には適用できないことがわかった。フレッツ・スクェア以外のサイトではMSS*13で問題なく速度が出ているので、MNIIモデムとフレッツ・スクェアとの問題と思われる。
どのみち12Mに移行すれば再度RWIN値を調整することになるのだが、フレッツ・スクェアとインターネット上の速度計測サイトとでは、別個に調整する必要がありそうだとわかっただけでも収穫ありとしよう。
この日からモデムはMNIIモデムに変更し、N-IIモデムは退役。1年間ご苦労であった。

12月12日

今日は仕事を入れずに待機。待てど暮らせどNTTから連絡なし。
午前11時半頃、試しにインターネットにアクセスし速度を計測してみると2.5Mbpsになっている。ルータ経由でのアクセスをやめて、ノートPCをモデムに直結し回線状況等を計測する。ラインモードは G.lite から G.dmt に変わっていた。
   モア 1.5M
下りリンク速度(kbps) 3296 1536
下り線路損失(dB) 44 44
下りインターリーブディレイ(ms) 4 8
下りインターリーブデプス 8 8
下りノイズマージン(dB) 6 5
上りリンク速度(kbps) 832 512
上り線路損失(dB) 25 14
上りインターリーブディレイ(ms) 2 8
上りインターリーブデプス 2 4
一度モデムの電源を再投入し回線状況を見てみると、上り下りのリンク速度が3488/832に向上した。この状態でフレッツ・スクェアでの速度計測を始めたが、3回目の途中で止まってしまった。モデムをみるとADSLランプが点滅しておりリンク切れ発生。
やはりモアは不安定なのかと暗澹たる気分になる。料金も下がったのだから、最悪G.lite固定での安定稼働ができればと気を取り直す。
リンク再確立後の回線状態をみてみると、上り下りのリンク速度は3296/832になっていた。この状況で取り敢えず速度調整をしてみる。
MTU値は1448のままでRWIN値をいろいろ変えてみるが、結局MSS(1408)*12の16896で実効速度が2.8Mbps程度に落ち着いた。リンク速度の85%になっているのでこれでよしとする。
あとはリンクの安定性を見るため、200MB程度のファイルをダウンロードしてみる。10分強で完了、1分あたり20MBほどダウンロードできる。特にリンク切れは発生しないようなので、これ以降はルータのログで確認することにしよう。これで安定するようなら移行は大成功である。

12月13日

N-IIモデムの返却日。玄関先にわかるようにして置いてくださいとのことで、一抹の不安は抱きながらもヨドバシカメラの紙袋に入れてドアノブに掛けておく。
深夜帰宅してみるとなくなっていたので回収されたのだろう。家人に聞くと夕方にはまだあったとのこと。

12月14日

ルータのログにアクセスしてみると13日の午前10時28分にリンクが切れて、再トレーニング・IPアドレス取得となっている。おそらくリンク速度は3296kbpsからさらに低下していると思われる。その後は1日以上リンク切れがないので、このまま暫く様子を見てみることにする。
実効速度は2.65Mbps程度なのでリンク速度は3100kbps台に低下していると思われる。この速度でも安定していれば、1.5M時の2倍以上速度は出ているので大いに満足できるのだが。

12月17日

夜、ファイルダウンロード中にリンク切れに見舞われる。この3日間は安定して(同一IPアドレス)いたので残念。
再リンク直後は比較的高いリンク速度だが、時間がたつと3100kbps台(3104kbpsあたり)に落ち着くようだ。

12月18日

ルータのログを見るとリンク切れが起こっているようだ。
1.5M時にN-IIモデムにノイズフィルタをつけていたが、MNIIモデムに変更したときにはつけなかった。モデムの電源ラインとスプリッタからの信号線にTDKのノイズフィルタをかませて、モデム電源投入直後に実効速度を計測してみるとなんと夢の3Mbps台が観測できた。どうせこれはうたかたの夢だが、最大瞬間風速でも3M台が見られたので感動した。
暫く放置して安定した頃を見計らって回線状態を見てみると、下り線路損失が44dBから43dBに改善されて、下りリンク速度は3136kbpsとなっていた。
1.5M時にはノイズフィルタで損失改善などなかったので半信半疑ではある。また暫く様子を見ることにする。

12月19日

いろいろな掲示板等でも話題にされているが、telnetでMNIIモデムにアクセスし擬似キャリアチャート(ビットマップ)を取得することができるので試してみた。アッカ・ネットワークスのレンタルモデムのようにブラウザでアクセスでき、図として見られればよいのだがキャラクタベースの擬似チャートなので見易くはないが、どのビンに何ビット割り当てられているか詳細に示される。

コマンドプロンプトから以下のように入力
 >telnet 192.168.1.1(Enter)
 login      :user(Enter)
 Password:パスワード(Enter)

 ### Welcome To ADSL MODEM MN2 ###

 >_debug(Enter)
 >(Enter)
 debug>debug adsl bin(Enter)

 擬似キャリアチャート(ビットマップ)

BitmapA(FEXTタイミング)を見ると67番ビンあたりをピークにして順調(?)に割当ビット数が減っているので、距離による影響がほとんどだと考えてよさそうだ。AMラジオノイズの痕跡も見られるが大勢に影響はない。
BitmapB(NEXTタイミング)を見るとISDNの信号出力に対応して割当ビット数が変化しており、163番ビン(700kHz)以降は割当てがない。
総じていえばISDNの影響も無視できないものの距離・線路損失を考えれば妥当なところと思われる。
ISDNとADSLの関係は こちら を

12月22日

この3日間放っておいたところ実効速度はよくて2.5Mbpsに低下。確認するとルータにリンク切れのログはないものの、リンク速度は2976kbpsに低下している。短時間のリンク切れではIPアドレス解放・再取得とはならないようだ。
ノイズフィルタによる損失改善は事実誤認。はずしてモデム電源再投入しても43dBのまま。別な要因でたまたま1dB改善しただけのようだ。
モデム電源再投入をするとリンク速度は3600kbps台になることもあるが、どうやら安定点は2900〜3000台の模様。

2003年
1月8日

年末年始は不在でMNIIモデムは通電状態のまま放置。
久々(といっても2週間ぶりですが)にリンク速度を見てみると3296kbps、実効速度はこの2日間、2.7Mbps台をキープしているところを見るとこれで安定してくれたか?
昨年もフレッツ・1.5Mで正月休み明けにフルリンク状態に改善したものの、2月には最悪1200kbps台に低下した経緯があるのであまり期待はしていない。

ところで正月休みに帰省した折りに30年来の友人宅のADSL化(フレッツ・8M)を実施。
NTT線路情報で距離3520m、損失50dBのところ、モデム(MNIIモデム)表示値で下りリンク速度1664kbps、損失47dBでほぼ安定。

MNIIモデムの新ファームウェア(Ver 1.11)が公開され悲喜こもごものようですが、今暫く様子見。

1月13日

1月7日23:00からリンク切れなしだったのが、6日目にしてついに切断。この機会にMNIIモデムの新ファームウェアの導入を決意。
結果は少々がっかり。モデム表示損失は43dBから53dBに悪化。一気に10dBも変化するとは尋常でないはずだが、リンク速度は少々低下して3232kbpsで安定状態。モデム表示損失が10dB程度増えることは各掲示板上でも報告があったので「ああやっぱりな」であったが気分はよくない。
暫くは状態を監視するしかないが、「やらなきゃよかったかな」と少々傷心の体、100kbps未満ながら速度が低下したのは精神衛生上よくない。
あとは10日間リンク切れなしを願う。

1月21日

ファームウェア更新から8日目。ルータのログを見る限りリンク切れはなく、実効速度も2.7Mbps台をキープしていた。
ところが本日、電源ブレーカ断(電気の使いすぎ)により再度リンクアップ。再リンクアップ後はリンク速度を計測していないが、実効速度が2.8Mbps台に上がったままの状態を維持。(6時間経過時点)
やはり新ファームにより安定性は増したと考えてよさそうだ。27日にはNTTの工事が予定されているが、これの影響があるかないか、あるとすれば凶と出るか吉と出るか、心配の種。

1月24日

この3日間は実効速度が2.9Mbps台になることも多く、速度には満足しつつも、いつか破局(リンク切れ)が訪れると思っていた。
本日ついにリンク切れ。
しかし再リンク後、実効速度は2.8Mbps台を示しいる。

1月27日

NTTの工事に期待してモデム再起動。しかし再リンク後、実効速度は2.7Mbps台に低下。何度やっても2.8Mには戻らず。
2月14日にも工事をするとのメールあり。心配です。

2月6日

至って安定。実効速度は依然2.7Mbps台をキープ中。
ところで、フレッツ・ADSLのMNIIモデムやイー・アクセスのAtermDR202Cの新ファームウエアでは、旧ファームウエアの場合より伝送損失が10dB大きく示される件について このような 発表がありました。これでは比較の拠り所にならないのでは?

2月11日

特に変化なし。実効速度は2.7Mbps台、リンク速度は3264kbps。
このところ話題になっている HI-WINDさん のDR202C用ユーティリティソフトを試してみました。
元々はイー・アクセスのDR202C用ですが、フレッツ・ADSL用のMNIIモデムもNECアクセステクニカ製でDR202Cをベースにしたもの。
こんな感じになり、なかなかの優れもの。
こうしてみるとISDNの影響は大きい・・・・・。

2月20日

フレッツ・モアへ移行して2カ月強経過しましたが、状態は至って安定、移行記も取り敢えずここで一時中断とします。
また変化(おそらくは悪い方へ)があればその時点から再開といたしましょう。(21日NTTの工事予定あり
現時点での状態をまとめておきます。
下りリンク速度(kbps) 3264  
下り線路損失(dB) 53 ファームウエアVer 1.11
下りインターリーブディレイ(ms) 4  
下りインターリーブデプス 8  
下りノイズマージン(dB) 6  
上りリンク速度(kbps) 832  
上り線路損失(dB) 25  
上りインターリーブディレイ(ms) 2  
上りインターリーブデプス 2  
     
下り実効速度(Mbps) 2.788 SPEED TEST で計測
MTU 1448  
RWIN 18304 MSS X 13
OS Win2k Service Pack 2
CPU Athlon XP 1800+
Router BRL-04EX PLANEX
上記DR202C用ユーティリティによるビットマップの詳細

4月4日

1週間ほど不在にして、今日アクセスしてみるとダウンロードが速い。
試しに速度計測をしてみるとなんと実効速度3.158Mbps。先週まではリンク速度が3.2Mbpsだったはずで、実効速度で400kbpsも向上している。
半信半疑でモデム直結でステータスを取得。やはりリンク速度が3712kbpsに向上している。損失、ノイズマージンは以前のままだが、インターリーブデプスは16になっている。なんでだろ〜?
心当たりは年度末に2戸ほど引っ越していったこと。(集合住宅です)
どちらかもしくは両方がISDNだった?
ビットマップを比較するとFEXT、NEXTともにビット割当数が増加しており、以前は割り当てられていなかった高い周波数のチャンネルにもビットが割り当てられている。
何にしてもめでたしめでたし。
速度改善後のビットマップ(DR202Cユーティリティによる)・・少々編集

6月10日

4月初旬に向上したリンク速度はその後徐々に低下して、実効速度も2.8Mbps台に戻ってしまいました。しかし、安定性は問題なしでリンク切れはないようです。ちなみにリンク速度は3264kbpsです。あのリンク速度3712kbpsはいったい何だったのでしょう?

また、リンク速度低下とは無関係ですが、使用しているブロードバンドルータ(PLANEX BRL-04EX)がタイムサーバにアクセスできなくなってしまって、ログは30秒間隔で時間取得に失敗した旨のメッセージで埋め尽くされてしまい、肝心なログが取れません。(3月頃から)
PLANEXに問い合わせたところ「アクセスするよう設定してあるタイムサーバが無応答になっています」。
手動設定もできずお手上げ。ファームウェアのアップデートでもしてくれ。
他の機能には問題ないので使ってはいますが、また以前のLinuxルータに戻そうかとも考えています。(原発軒並み停止の現状に鑑み、使用電力量増加は回避すべし)

IP電話導入の顛末

8月27日

モデムの更新(MNII→NV)を兼ねてIP電話を導入しました。
NVモデムは「ADSLモデム内蔵IP電話機能搭載ブロードバンドルータ」で、24MbpsのモアIIにも対応している。最新のモデムに更新することでリンク速度の向上を期待。
116に電話した時受付嬢は1モデル前のMNVを月額730円でレンタルしようとしたのです。レンタル料は7月初旬からMNIIと同じ490円に値下げされたはず。
善意に解釈すれば申込者が少なく今まで気づかなかったということかもしれないが、2カ月近くもたつのに勉強不足だ。もっともNTT東日本のWebサイトには旧金額が出ているところもいまだにある。皆さんも注意して下さい。
NVモデムのレンタル料がMNIIモデムと同じでなければIP電話を導入する気にはならなかったと思う。

さて届いたNVモデムはMNIIの丸みを帯びたデザインとは違い角張ったデザインと対照的。こちらの方が好きだ。
配線は特に難しくはない。
IP電話の設定手順には注意が必要だ。
 @プロバイダにIP電話申込みをする。(050から始まる電話番号をもらう)
 Aモデムの配線を完了させる。
 Bプロバイダに接続してIP電話機能設定を行う。
このBを行わないとIP電話が使用できない。
無料電話ができる相手が乏しいのが寂しい。

実はもっとも期待していたのがリンク速度の向上であった。このところMNIIのリンク速度は上り832kbps、下り3488kbpsと低下していた。
NVモデムでは上り864kbps、下り3680kbpsと下りが200kbps向上した。ビットマップもすっきりしている。
MNIIとNVのビットマップ比較
大きな問題点はなかったが、今まで使用していた電話機の自動転換器が使用できなくなってしまった。使用していた自動転換器は秋月通商のキットを組んだもので3口の転換器、電話、FAX、FAXモデムを接続していた。
これをスプリッタの「PHONE」に繋げば問題なく使用できるが、NVモデムの「電話機」ポートに繋ぐとオフフックしても発信音が聞こえない。つまり発信できない。
おそらくNVモデムの「電話機」ポートのドライブ能力が低いのだと思われる。仕方がないので自動転換器の使用は断念し、FAX−FAXモデム−電話とカスケードに接続して使用することにした。この配線変更が結構な手間でした。
ASAHI-NETのIP電話F(NTT-MEバックボーン)を使用するわけだがIP電話の月額料金は280円。今までマイラインプラスは日本テレコムを使用し、テレコムスーパーパックという最大50%割引を利用していたが、この機会にマイラインプラスをNTT東日本に切り替えセット割引(270円)でほぼ相殺できる。
しかし、日本テレコムのテレコムスーパーパックの説明をよく見ると、市内通話以外の3区分をマイラインプラス登録している場合のみ月額200円の定額料金が無料になるとのこと。つまり、マイラインプラスをNTTに切り替えると日本テレコムのテレコムスーパーパックをキャンセルしなければ月額200円取られてしまうという仕組みになっている。要注意!!

8月28日

電話が着信しない。
昨日の配線では発信のチェックはしたものの、夜遅くなったので着信のチェックはしなかった。
夜になって携帯に電話がつながらないという連絡があり、試してみると着信で一瞬VoIPランプが橙色に点灯するが、すぐに切れてしまう。
明らかにモデムの「電話機」ポートのドライブ能力不足だ。マニュアルには「電話機の並列接続は行わないで下さい」とある。
接続を電話機とFAXだけにしてもNG。万事休す、FAXも年代物なので子機付の最新FAXにしようかとも考えたが、電話料金低減を目標にしたIP電話導入で数万円の追加出費では涙が出てしまう。
そこで試行錯誤してみた。
着信ベル鳴動は回線から供給される電力で賄われる。そこでベル音量を切ってみたところうまく着信する。しかしこれでは困る。
ベル音量を中にすると着信したりしなかったりとかなり微妙である。これでも困る。
ベル音量を小にして試したところ何回か着信させてもうまく着信するようだ。FAXモデムは使う時だけ接続するしかない。
最近では子機付の電話(FAX)が一般的なのでほとんど問題はないのだろうが、はまってしまった。

9月6日

モデム変更&IP電話稼働から10日。
NVモデムは大変安定している。リンク速度は上り832kbps、下り3744kbpsで変動なし。実効速度も常に3Mbpsを下回らない。
フレッツ・モア(12M)利用者はMNIIからNVへの乗り換えも検討に値するのではないでしょうか。
問題はIP電話で、電話機とFAXを繋いでいると着信しない場合がある。仕方がないので電話機だけを繋いでいる。

9月16日

IP電話の使用感は、時たまエコーがかかる感じがある。自分の声が遅れて受話器から聞こえてくる。話しているうちに収まったりするので大きな問題はありません。
無料通話先が少ないのが寂しい。

話は全く変わりますが、妻の実家でFAXが故障し買い替えました。全く電源が入らない状態なので電源周り(ヒューズ溶断?)を何とかすれば動くだろうと考えてもらってきました。現用のFAXは年代物(SHARP FO-400)。分解して調べてみると、CPUはZ80系、UVEPROMもDIPタイプなので外して逆アセンブルでもかけて遊べるななどと思う。ヒューズ問題なし。電源投入。IC類が全然暖まらない。やはり電源周りだ。
電源基板からのコネクタを少し引っ張って見たところ、電話機回路基板が発火。と、いきなりシステムが作動し始めた。インジケータが表示されメッセージも正常に出ている。
電源断。問題の基板を外して部品実装面をみると、なにやら虫の巣のようなものがあり、ケミコンの足が覆われている。パターン面を見ると発火場所はまさにそのケミコンの裏側。掃除機で問題のものを吸い取り、再度組み付けて動作確認する。動く。
状況不明なものの動くようになったので、しばらく動かして様子を見てます。
火を噴かせてダメにしたものはたくさんあるが、火を噴かせて直ったのは初めてかも。

10月1日

先日停電(ブレーカ断)がありモデム再起動となったところ、リンク速度が下り3616kbpsに下落。何度か再起動してみたが変わらず。
しかし、MNIIモデムの時のように再起動後徐々にリンク速度が低下するという現象は皆無。リンクアップした速度でリンクし続けるようだ。ついでにNVモデムのファームも1.01から1.03に更新。変化を期待したがリンク速度は下り3616kbpsのまま。

さて、IP電話導入から一ヶ月経過し、市外・県外通話をマイラインプラス登録していた日本テレコムから明細が届く。
明細では、IP電話を導入した8月27日を最後に市外・県外通話の履歴がない。すべてIP電話でつながっていることが確認できたので、マイラインプラス登録を変更してフレッツ・ADSLのセット割引活用へ。
ISPの9月分の明細がまだわからないので何とも言えないが、無料通話先は少ないものの、市外・県外通話で通信費用低減に貢献していると思われる。

10月3日

NVモデムの新ファーム(1.05)が発表。一昨日1.03に上げたばかりだが早速飛びついてみた。内容はIP電話の接続性改善とのことで、リンク速度の向上は無関係の模様。
案の定リンク速度は3616kbpsのままだった。

10月4日

フレッツ・ADSL回線状況変遷のまとめ
フレッツ・ADSL 1.5M(N-IIモデム・MNIIモデム)、フレッツ・ADSL モア(MNIIモデム)、フレッツ・ADSL モア(NVモデム)での回線状況をまとめておきます。(すべてモデムの管理情報)
ちなみに、NTT線路情報にうちの情報は登録されていない。近隣の電話番号で検索すると損失38dB程度、距離3000m程度らしい。
この間、BT外し等の回線調整は一切実施していない。
項   目 1.5M
2002/12/7
1.5M
2002/12/7
モア
2003/2/20
モア
2003/10/4
モデム N-II MNII MNII NV
下りリンク速度(kbps) 1536 1536 3264 3648
下り線路損失(dB) 40 44 53 54
下りインターリーブディレイ(ms) 18 8 4 4
下りインターリーブデプス 8 8 8 16
下りノイズマージン(dB) 5 5 6 6
上りリンク速度(kbps) 512 512 832 832
上り線路損失(dB) - 14 25 26
上りインターリーブディレイ(ms) 19 8 2 2
上りインターリーブデプス 4 4 2 2

10月23日

固定電話発信−IP電話着信が可能に!!
いよいよ待望のサービスが開始。これでIP電話の普及に弾みがつくのではないだろうか。
しかし、「固定電話の番号とIP電話の番号と二つが有ってもISDNのように同時には使えないだろう」との指摘もごもっとも。
構成によっては2回線通話も可能となるので興味のある方は こちら をご覧下さい。

10月28日

NTTからの利用料金内訳書が来ていた。対象期間は9月6日〜10月5日。
ダイヤル通話料金は8円。これは番号非通知着信拒否のところへかけた際のもの。
これ以外は市内通話もすべてIP電話で発信できている。市内通話は8.5円と8円(3分)なので、大した差はでない。
これからはIP電話でも番号通知になるので、来月はダイヤル通話料金0となる?

IP電話との相性の悪さが指摘されるFAXも、いまのところ問題なく送信できている。FAXとの相性もだいぶ気になった点だが、この二ヶ月は全く問題ないようだ。
ネット上ではIP電話の不調・不具合の話題も目にするので、いつか突然不調になるのではとの不安は拭えない。
私の場合に限っていえば、初めの頃にエコー現象があった程度で大変快調だ。
ADSL自体も快調で、23日の固定電話発信−IP電話着信サービス開始に伴って、NVモデムのファームウェア更新(1.14)時に再起動したところ、下りリンク速度は3680kbpsで安定している。

11月21日

今回はADSL回線ネタです。IP電話は至極快調で、特にコメントはなしです。
私のADSL回線環境はこのようなビットマップになっており、AM放送電波の影響でその周波数に相当するビンのビット割当が低下しています。810kHzのAFNの影響大です。この欠落したビット割当を改善できたらいいわけですが、これは不可能です。従来からADSL回線用のフィルタがいろいろ売られており、AM放送電波の影響をカットするとの謳い文句ですが、これは該当する周波数帯域の信号をカットして通信状態を安定させるのが目的で、欠落したビットを元に戻せるものではありません。
特に通信状態が不安定なわけではないのでこの手のフィルタを試したことはありませんでした。
ところがこのほどSONYからTL-NDF20Mなるフィルタが発売され、これの特徴は遮断周波数が531kHz〜1602kHzの範囲で自由に選べるというのです。
これは面白いと思ったので、速度アップ効果は全く期待せずに、帯域遮断フィルタ(BEF)の効果がどのようにビットマップに現れるかを観測するために購入しました。

私の環境で影響のある周波数に設定してビットマップを観測してみました。これを見ればこの手のフィルタが必ずしも速度向上につながるわけではないことがわかるでしょう。指定した帯域のノイズも信号も遮断して、通信状態の安定を図っているのです。
私の場合は不安定さはない(と思っていた)ので、このフィルタの恩恵には与れないと思っていたのですが・・・・
NHK第1(594kHz)付近に設定

NHK第2(693kHz)付近に設定

AFN(810kHz)付近に設定

フィルタのない状態

最大値(1600kHz)に設定

なんと試しに最大周波数に設定してみたところ、下りリンク速度が従来の3648kbpsから3808kbpsに向上!!
今まで3700k台は一度だけ拝んだことだあるだけで、3800k台は前代未聞の値です。
高周波ノイズを除去してやることで低域の安定性が出て、速度向上につながるかもしれません。さらに試してみる価値がありそうです。

11月28日


続報です。
このフィルタはスプリッタとモデムの間に入れたのですが、手元に短いモジュラケーブルがなかったので、ありあわせの2m程度のものでつないでありました。
今日量販店頭で思い出して10cmの”ツイスト&シールド・高速通信対応”のモジュラケーブルを購入して交換してみました。
その結果下りリンク速度は3840kbpsへと32kbps向上。
条件の良い人たちには笑われそうですが、最高速度更新です。

2004年

1月8日

IP電話は快調です。
通話品質が気になるようなこともありません。年末年始は長距離通話の頻度が高く大活躍です。
さて、リンク速度がさらに向上しました。何もやっていません。強いて言えば1月9日から当該地域がモアII(40M)のサービス地域になるくらいです。
局内工事によって何か変わった?
下りリンク速度は3904kbpsで4000k(4M)目前です。この1年で600k強の向上です。夢の4M突破なるか。

1月11日

リンク速度が4000kに・・・・実効速度も最高で3.3Mbpsを超し、念願の400kByte/sもコンスタントにでています。
しかし??? モアII(40M)サービス開始の付随現象??

1月13日

どうなってるの? リンク速度が上がるのは歓迎ですが、安定性が損なわれないだろうか? ちょと不安

1月14日

にゃに〜?  予感的中 これは如何に・・・
日中電話中にリンクが切れたようで、通話中(IP電話)突然切れて、暫くプープー鳴っていたそうです。

2月2日

この3週間ほどは、相変わらずリンク不安定状態。
モデム再起動で一時的に下りリンク速度は3900kbps台で接続できるが、暫くするとリンク切れが発生し3300〜3500kbps台になってしまう。
ただ上りは以前832kbpsだったものが、安定して896kbpsと向上している。
120番ビン以降のでこぼこが不安定要因のヒントだと思うのだが。

3月1日

リンク速度の状態は相変わらず3300〜3500kbps台で”安定”。IP電話も何の支障もなく使えている。
ASAHIネットが2月分からIP電話の月額基本料金(280円)を無料化、万々歳。
さて、憂鬱なリンク速度低下に対しついに行動開始。ここ何日かは3456kbpsという調子がよいようなバカにされたような値で安定。
発売以来、量販店の店頭で何度手にとっては戻したか。ついに買ってしまいました。(1480円)
このパッケージに書かれた文句は現実となるのだろうか。
  
レンタルのスプリッタを外し”エレコム LD-ADSLSP3”に付け替え、モデム再起動。
再起動直後のリンク速度は、下り4064kbps、上り832kbpd。祈!!
乞う御期待

3月10日

結論!!   効果なし

経緯
当初、3月3日までは下り4064kbpsの状態が継続した。
しかし、3日夜にリンク切れが発生し、リンク速度(下り)は3500台に低下。モデム再起動を行っても3900台でリンクアップするものの、数十分で3400〜3500台に低下してしまう。
4日、スプリッタをNTTレンタル品に戻し、SONYノイズフィルタも外して再試行。リンクアップ速度は3616kbps。
8日まで一度もリンクが切れず3616kbpsを維持した。
8日、再度スプリッタをLD-ADSLSP3に替えて試行するも、リンクアップ時:3900台 → 数十分後:3400〜3500台 といった状態。
この日はスプリッタをNTTレンタル品に戻しての試行でもほとんど同じ状況。
9日も試してみたが状況はは変わらず。
そこで何度か試行して、リンク切れ発生後のリンク速度が3600台の状態を良好な状態として、この状態で使用する。

今まで一番効果の上がった対策は、1.アースの接地、 2.設置場所の移動 フェライトコアも含めノイズフィルタの類は明確な効果は見えなかった。

2005年
8月21日
Bフレッツ目前。ずっと3800kbps前後で推移していたが、24日のBフレッツ開通を前に配線の整理を実施。
モデムの電源を切って作業後、再起動すると下り速度が4320kbps。
以前のビットマップと比べると明らかにNEXTのISDNの影響が軽減している。
半日経過するもリンク切れもなく安定しているようだ。